ひろぶろ.com

アメリカ ミシガン州に赴任中 メーカ勤務の日本人のブログ

ハワイで働く日本人ウェートレス 朝だけ週数日勤務で月収100万円

ゴロゴロとyahooニュースやまとめサイトを見てて気づいたこの記事

ハワイで働く日本人ウエートレス 朝だけ週数日勤務で「月収100万円」(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース


これだけでなく、空前の円安が始まって以降「アメリカのレストランはこんなに高いねーん ハンバーガ30$くらいやねーん」とか「給料が3倍くらいでんねん」といった記事や番組がトレンドになってるように見えます。

当方の住んでるミシガンでは10$ちょっとでおいしいチーズバーガーと食べきれないほどのポテトが出てきくるので、こういった記事を見るたび同じアメリカでも別世界の話をしているのだな、と思ってしまいます。

さて、こういった記事は昨今の為替レートと、現地の生活費+健康保険料、就労ビザ取得の話をまるまるスキップしているところにややバイアスを感じ得ませんが、本当にこの収入が達成可能なものか考えてみました。

  1. チップ代は食事代金の18%と仮定。
    チップ料金は人に因って大きく違うので難しい所ですが。ディナーだと酒の盛り上がった勢いでめちゃくちゃ払う人とかいます。でも素面の朝食でそれは考えにくいです。よくあるのが15% 18% 20%のボタンが合ってどれかを選ぶタイプ。じゃーとりあえず真ん中の18%で。
  2. 週に4日勤務。月に16日、1日4時間の勤務。
    レストランのオープンがAM7時として、開店準備から片づけまで込みAM6時~AM10時と仮定します。週数日といった書き方をしているので、普通の月~金ということは無いでしょう。なので4日。
  3. 食事代金は25$。
    朝食なので、酒は飲まないでしょう。フルールジュース5$と卵料理の朝食20$で。
  4. テーブル数はレストラン内に20個。ウェイトレスは2人と仮定。
    有名レストランらしいので、レストラン自体は小さくは無いのでしょうし、ウェイトレスが1人ということもないでしょう。ウェイトレスによって担当テーブルが割り当てられていて、そのテーブルに座っている人からチップを貰います。なので1人当たり10テーブルのお客さんからチップが貰える計算になります。
  5. 一人のお客さんの滞在時間は30分
    朝食に30分というのは少し長い気もしますが、このレストランはスタバみたいなクイックなところではなく、注文をする⇒サーブする⇒少しゆっくりするようなスタイルだと思います。でないとウェートレスへのチップは無いですし。
  6. 時給は25$、チップは90%ウェイトレスに入るものと仮定。

記事が本当なら
時給 = 100[万円]÷145[円/$]÷16[日]÷4[時間] = 107$稼ぐ事になりますが、

上の条件で実際に稼げる額は
25[$]×18[%]×90[%] × 10 [テーブル/時間]×2[組/時間] +25[$]=106$


確かに不可能ではなさそう。

とは言え、これがコンスタントに続くかというと極めて怪しいですし、
毎日続いたら週4日の朝勤務だけで年収1200万超えるので、それじゃあ現地人は皆転職してウェートレスになってしまいますね。

この記事は 多い時の月収を抜粋して書いている と考えるのが自然だと思います。